大野城市の遺跡 Dエリア
更新日:2023年11月07日
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32.雉子ヶ尾遺跡3 | |
39.深町古墳 | |
41.金山遺跡 | 金山遺跡(PDF:4316KB) |
42.金山古墳 | |
43.金ヶ浦遺跡 | |
55.松ノ木遺跡 | |
56.石勺遺跡 |
石勺(こくじゃく)遺跡(G地点)(PDF:245KB) |
57.瑞穂遺跡 | 瑞穂遺跡(PDF:8785KB) |
58.国分田遺跡 | |
59.瓦田後田遺跡 | |
60.古賀遺跡 | |
61.原ノ畑遺跡 | 原ノ畑(はるのはた)遺跡(PDF:218KB) |
62.大道端遺跡 | |
63.後原遺跡 | 後原(うしろばる)遺跡1(PDF:324KB) |
64.御供田遺跡 | |
65.池田・池ノ上遺跡 | |
66.ハザコ遺跡 | |
67.谷川遺跡 | |
68.下大利廃寺 | |
69.永福遺跡 | |
70.末次遺跡 | |
71.上園遺跡 | 上園遺跡(PDF:260KB) 上園遺跡(第13次調査)(PDF:4009KB) |
72.天神田遺跡 | |
73.向川路遺跡 | |
74.唐土遺跡 | |
75.父子嶋遺跡 | |
76.水城跡 | 水城跡(PDF:296KB) 水城跡の復旧(PDF:8847KB)(PDF:2519KB) 水城跡の植生(樹木調査)(PDF:945KB) 水城跡のつくり(土木調査)(PDF:1839KB) |
77.矢倉遺跡 | |
78.出口遺跡 | |
79.本堂遺跡 | |
80.梅頭遺跡群 | 梅頭(うめがしら)窯跡(PDF:230KB) |
81.小水城周辺遺跡 | |
82.上大利小水城跡 | 小水城跡(PDF:916KB) 小水城(PDF:1991KB) |
83.谷蟹遺跡 | |
84.野添遺跡 | |
85.野添窯跡群 | |
91.日ノ裏遺跡 |
石勺遺跡(曙町)
石勺(こくじゃく)遺跡は大野城市役所周辺(曙町)に広がる遺跡です。この付近の土地区画整理事業に先立って行った試掘調査で見つかりました。1988(昭和63)年から1997(平成9)年まで10回の発掘調査を行い、縄文時代早期・晩期、弥生時代中期・後期、古墳時代中期、中世、近世の遺跡や遺物が見つかっています。今のところ弥生時代中期(約2100年前頃)の遺構や遺物が最も多く見つかっています。
調査した場所は順にA~J地点としていますが、G地点は「まどかぴあ」建設前に調査した場所で、ここからは主に弥生時代中期の竪穴住居跡、貯蔵穴、大溝などが見つかっており、集落の跡であることが分かっています(写真1)。
見つかった竪穴住居跡は長方形の形をしたものです。床から甕(かめ)の破片と、ほとんど壊れていない小さな壺が見つかりました。また、調査した場所の中央部ではほぼ南北方向に伸びる大きな水路跡(大溝)が見つかっています(写真2)。大溝は60m分まで確認できましたが端部は確認されておらず、全長がどれほどあったのかは分かっていません。
断面は台形をさかさまにしたような形で、大きさは上側の幅が約2.2m、底の幅が0.6m、深さ約0.85mありました。床の標高は北のほうが高くなっており、水は北から南へ流れていたと考えられます。
この大溝からは写真2に示すように大変多くの弥生土器が見つかっており、食料などを貯蔵したと考えられる壺や鉢、煮炊きに使ったと思われる甕、供物を供えたと思われる高坏(たかつき)、壺の台と考えられる器台(きだい)など、収蔵コンテナ(縦横:約60cm×約40cm程度)で約25箱分の弥生土器が発見されています。